お香のリラックス効果と選び方

あなたに心を休められる癒しの時間はありますか?

最近ではストレスを和らげるために、「お香」を楽しむ人が増えているそうです。

「お香についてもっと知りたい」「これからお香を使ってみたい」という人のために、お香の種類をみながら香りを楽しむための知識を深めていきましょう。

お香は、家の中で簡単に始められる、香りのリラクゼーションアイテム!

その効果と魅力に迫ってみましょう!

  • 癒し効果や鎮静効果がある
  • リラックス効果やストレスを和らげる効果がある
  • 心身がリラックス状態になることによる安眠効果も期待できる
  • 香りを鼻から脳の大脳辺縁系に伝えられていき、感情や記憶を担当する海馬や偏桃体という部分を刺激する
  • 白檀のお香は、消炎効果として呼吸器系の炎症、淡、のど痛みに効果的と言われている
  • 香りの空間を演出

客室は仏壇に置かれているイメージが強いかもしれませんが、癒し効果や消臭効果など香りを楽しみたい方でも使うといいでしょう。

相手にプレゼントとして贈るのもよいと思います。

日常に穏やかな空気感をだしてくれるお香のプレゼントは、どんな方にも喜ばれるでしょう!

お香の香りはリラックス・安眠の効果があるとされています。

お香の香りをかぐと、自律神経やホルモン分泌が整えられて心身が落ち着くので、ラベンダーやサンダルウッドなどの香りはストレスや不安を和らげる効果があります。

お香を焚くことで一日の疲れやストレスを癒したり、すっきりしたいときに日々の生活の中で香りを楽しむのもいいですね!

お香は脳を活性化し、集中力を高める効果もあります。

ローズマリーやレモングラスの香りをかぐと、脳が刺激され記憶力が向上したり集中力が高まるとされています。

思い出の懐かしい香りをかぐと脳が刺激されて記憶がよみがえる認知症の予防にも効果があるといわれています。

リフレッシュ・気分転換ができる効果もあります。

お香のリラックス効果が緊張や疲労をほぐしてくれるので、心身双方のリフレッシュに効果があります。

気持ちがリフレッシュすることで、イライラ&モヤモヤした気持ちがすっきりして、やる気がアップ!特に、自分に合った好みの香りをかぐとより効果的です。

お香は天然由来の香りで消臭効果も持っています。

お香の煙は空気中の臭いを吸収し、ペット臭やキッチンの匂いも消臭する効果があります。ペットのいる家庭や料理後のキッチンの匂いが気になるとき、お香を焚くことで、心地よい香りを楽しみながら空間の臭いを改善できます。

お香は、香水よりも「ほのかに」香るという特徴があります。

和風の香りだけではなく、花の香りなどの洋風の香りもございますので、お好きな香りを持ち歩くといいでしょう。

みなさんがお香と聞いて思い浮かぶのは、お線香でもお馴染みのスティックタイプのお香ではないでしょうか?

ひと口にお香といっても、その種類はさまざまです。

大きく分けて、「火を使うタイプ」と「火を使わないタイプ」がありますので、好みや用途によって使い分けると、お香の楽しみ方が広がります!

  • お香タイプの特徴
  • スティック型はスタンダードなタイプ
  • コーン型は燃焼時間が短い灰が散らばりにくい
  • うずまき型は燃焼時間が長い

【スティック型(線香型)】

スティック型は、最も一般的な細長い形状のもの。

先端に火をつけ、ゆっくりと燃焼していくので、香りが均一に長く続くのが特徴。

長さや太さによって燃焼時間が異なるので、香りを長く感じたい方は長く太めのものを選ぶのがおすすめです。お線香を折って長さを調節して、燃焼時間を短くする使い方も可能です。

【コーン型】

コーン型は、とがった先端に火をつけると、燃える面積が次第に大きくなります。

始めはほのかに香る程度ですが、徐々香りが強く広がるのが特徴です。

専用のお香立てがなくても、耐熱の小皿や受け皿があれば気軽に焚けるのもポイント。

スティック型に比べるとコンパクトで、燃焼時間も比較的短めなので使いやすいでしょう。

【うずまき型】

うずまき型は、蚊取り線香のようなお香です。

燃焼時間は60〜120分と、ほかの形状のものに比べて長いものが多く、また広い空間に香りを広げたいときに向いています。

広めの部屋や、玄関など空気の流れがある場所で、ゆっくりと香りを感じられます。

【塗香】

塗香とは、香木や漢薬などの原料を細かいパウダー状にして混ぜ合わせて作ったもの。

指絞りに入り込むほどの細かい粉で、古くより身体に塗ることで邪気を払うといわれ、法要やお参りの前などに心身を清めるために使われてきました。

使い方は、手のひらに塗香をひとつまみのせて、手首に擦り込むだけです。

和装でほのかに和の香りをまとわせたいときにおすすめです。

【匂い袋や匂い玉】

匂い袋や匂い玉は、天然香料を刻んで調香し、巾着などの袋や布に入れたもの。

サイズが小さいため持ち運びにも便利で、香水よりもほのかに香るのが特徴です。

お香にも香水のような使い方ができるということは、一般的にはあまり知られていないのではないでしょうか?

洋服のポケットやバックに入れて持ち歩けば、ほんのりと広がる香りに包まれて外出できます。

文香や名刺香は、手紙や名刺入れに忍ばせるのはもちろん、小さいのでお財布やポーチに入れて小物に香りを付けるのもおすすめです。

和風の香りだけではなく、花の香りなどの洋風の香りもございますので、お好きな香りと一緒にお出かけしましょう。

【文香】

文香とは、手紙に添えて、文と一緒に香りを届けるもの。

封を開けた瞬間ふんわりと香り、書き手の想いをより印象づけてくれます。

手紙だけではなく、贈り物に添えるのもよさそうです。

【防虫香】

防虫香とは、防虫効果をもたせながら、香りにこだわって作られている匂い袋タイプ。

市販の樟脳とは違い、香りが移る前提で調合されています。

【香箱入のお香】

香箱入のお香とは、陶器製の香箱にディフューザーを閉じ込めたもの。

香箱のふたを開けると、自然に香りが広がります。

九谷焼の香箱入りものとは、訪日外国人旅行客のお土産にも人気です。

家の中でどの場所で焚くかによって、選ぶ香りの量(煙の量)時間(大きさ、長さ)が変わってきます。

トイレや洗面所、玄関などの狭い場所では、焚く時間は短い方がいいと思います。

トイレや玄関は生活臭が気になる部分でもあるので、嫌な臭いを紛らわしてくれたり、残り香があるパチュリなど薬草系の香りをベースにした、コーンタイプのものがよいのではないでしょうか?

リビングはキッチンが近く、いろいろな人の出入りがありますので、あまり強い香りを必要としません。

長い時間をかけて焚き、少ない香りをゆっくりと部屋に満たしていくような線香タイプのものが合っていると思います。

寝室では、寝る前にぱっと焚く方もいれば、読書などのリラックスタイムにゆっくり焚く方もいると思います。

寝室で焚く場合、就寝前は特に覚醒作用のある香りを選ばないように注意してください!

お好みの生活スタイルに合わせて形を選んでいただくとよい場所です。

趣味のお香(線香)を焚くときは「香炉」「香立て」のいずれかを使います。どちらの道具も陶器・磁器・銅製など不燃性の素材で作られており、それぞれメリットがありますので、そちらも紹介しながら使い方を説明していきます。

【香炉の使い方】

まず、香炉でお香を焚くには灰が必要です。香炉の7-8分目まで灰を入れて軽く押さえます。灰が柔らかすぎるとスティック型のお香を立てて使うときにお香が立たないことがあるからです。スティック型はお香線を折って寝かせて焚くこともできます。コーンや渦巻きのお香は灰の上に焚きます。

香炉のメリットはお手入れが楽という点です。灰は空気を含んでおり、灰の中に刺さっている部分まで燃やしますので後片付けが必要ありません。ただ、温度が高い部屋や梅雨時などの環境では灰が水分を含み、灰の中まで燃えないこともあります。

灰の中に燃えきれないお香が残るようなら、灰の交換が必要です。

使う頻度にもよりますが、年に一回程度の交換でよいでしょう。ふた付きの香炉を使用する際はふたを開けて使用しましょう。ふたを閉じたまま使用するよりも燃えがよく、また香炉のふた裏が汚れるのを防ぎます。

デメリットは香炉灰の中に埋まっている部分は燃えずに残るため、燃え残りが多くなる点です。

【香立ての使い方】

お香立てでお香を焚くには、灰を受けるための不燃性皿を準備します。香皿は真上・真横から見てお香がはみ出ないくらいのサイズがおすすめです。スティック用のお香立ては穴にお香を差して使用します。穴の大きさはお香立てによって異なるので、使うお香の太さに合っているか確認作業してから使いましょう。

市販されているお香立てはほとんどがスティック用です。コーンや渦巻き用のお香立ては商品自体に専用香立てや不燃マットがついてくることが多いので、そちらを活用しましょう。スティック用については、お香立てに刺さっている部分のお香は燃え残ります。お皿の上に落ちた灰はお香の火が消えたのを確認作業してから掃除しましょう。

お香立てのメリットは香炉と比較して、いろいろなデザインを安価で楽しみやすいということや、灰が不要という点です。香皿は家庭にある陶器製の皿などでも代用でき、手軽に始めやすいのも魅力でしょう。

焚く場所の周りが片付いていて風が直接当たらない平らな場所で焚くようにしましょう。

デメリットはお香の消耗スピードが速くなる点です。

お香を焚く際には、まず適切な器具を用意します。お香立てや香炉など、お香を安全に焚くための器具はさまざまがあります。

また、お香を焚く場所も重要です。換気のいい場所で、火災の危険を避けるために周囲に可燃物がないことを確認しましょう。

お香を手に持ち、火で点火します。お香が十分に燃えると火を吹き消し、お香立てや香炉に立てます。

これで、お香の香りを楽しむ準備が整いました。

次のセクションでは、お香を焚くための具体的な手順と、香りを楽しむための環境を詳しく解説します。

お香を焚く手順

お香を焚くための手順はシンプルですが、いくつかのポイントを押さえることで、より良い香り体験が得られます。

  1. まず、お香立てや香炉を用意します。これはお香を安全に焚くためのもので、お香を立てる部分があります。
  2. 次に、お香の一端をライターやマッチで点火します。火がついたら、数秒間そのまま燃やします。
  3. 数秒後、火を吹き消します。この時、お香の先端が赤く燃えていることを確認します。
  4. その後、お香をお香立てや香炉に立てます。お香立てや香炉には、お香を立てるための穴があります。
  5. お香が立てられたら、煙が上がってくるのを確認します。この煙がお香の香りを運びます。
  6. お香が燃え尽きるまで、その香りを楽しむことができます。
気を付けるポイント
  • 香炉でお香を立てて焚くときは連続して使用しない理由は灰の中に残り火があると次のお香が倒れる原因となるため
  • 香炉で一度に複数本焚くときは一本ずつ離して使用する理由は近すぎると火移りでお香が倒れる原因となるため
  • お香が完全に燃え尽きるまではそばを離れないようにしましょう。
お香の保管方法

お香は熱と湿気が苦手で、直射日光の当たる場所や高温多湿の場所で保管を避けるようにしましょう。涼しい場所で箱にしまって保管すれば、香りが長持ちします。

日本らしい落ち着いた香りが好みなら、伝統的な和の香りとして知られる、白檀(びゃくだん)、沈香(じんこう)、伽羅(きゃら)、ヒノキ、金木犀(きんもくせい)といった天然香木の香りがおすすめ。

白檀(びゃくだん)

東南アジアや南の島で生息する木で、古くから親しまれているポピュラーな香りの一つ。世界各国の伝統儀式で使われていて、高貴で神聖かつ清々しさのある香りです。

沈香(じんこう)

ベトナムやインドネシアなどに生息する樹木で、産地により甘みや苦みなど香りに違いがあります。

上品さを兼ね備えていて、木が持つ自然治癒力に付随して香りを放つのが特徴です。

伽羅(きゃら)

沈香の最高グレードで希少価値が高く、加熱することで香ります。優雅で濃厚という表現がぴったりで、甘さや酸っぱさ、辛さや苦さなどすべての要素を備えた最上級の香りです。

ヒノキ

日本人になじみのあるヒノキはどこか懐かしく安心感があり、さらに爽やかさもあるので気分転換をしたいときにもぴったりです。

ヒノキの木材と葉では香りが異なり、葉っぱの部分は森の中にいるような清々しい香り、木材の部分は落ち着きのある優しい香りです。

金木犀(きんもくせい)

金木犀の香りは、柔和で甘い花の香りが人気高く、香水で楽しみたいという人も多いはず。

秋になると可憐な花を咲かせて、強い香りを放つ金木犀。春の沈丁花、夏のクチナシとならべられて「三大香木」と称される植物です。

庭木として植えられていることも多く、秋に外出した時に「ふわっと」と甘い香りを感じた経験がある方も多いのではないでしょうか?

花や果物の香りをベースに、いわゆるお香っぽさを感じさせないようなモダンな香りのお香も多数登場。華やかなローズやジャスミン、落ち着いたラベンダーといった、爽やかなシトラス系、ジューシーなベリー系など、さまざまな香りが楽しめます。

ジャスミン

小さな白い花びらが可愛らしいジャスミンの花は、女性に好まれる甘い香りです。インドやインドネシア原産のものが多く、清楚な花のイメージにぴったりなフレッシュ感が魅力です。

柑橘

オレンジやグレープフルーツ、ゆず、みかんなど、みずみずしいフレッシュな香りです。朝に焚けば、エネルギッシュな気持ちになれると思います。

アジア雑貨屋さんなどで漂う、異国情緒あふれる香り。

あの独特で落ち着く香りを家でも楽しみたい場合は、インド香と呼ばれる、インド産のブランドを試してみてみましょう。

ウッディな白檀

ウッディな白檀(サンダルウッド)をベースに、バニラやシナモンなど、甘くスパイシーなブレンドが人気です!

仕事や育児などストレスがたまりやすい日々の中、自分の心や体を癒す時間をついつい忘れていませんか?

そんなときこそ、自分だけの癒しの特別な時間を作り、お香の香りに包まれてみてはいかがでしょうか?

お香は、日常生活に小さな幸せとリラクゼーションをもたらす素晴らしいツールです。

香りによって私たちの心や体にさまざまな効果をもたらします。リラクゼーション、集中力向上、心地よい空間作りなど、お香の効果は多岐にわたります。また、お香の使い方や選び方によってその効果を最大限に引き出すことができます。自身(あなた)の落ち着く香りを見つけることで、家でのリラックスタイムをより豊かな気持ちで、より素敵に過ごしましょう!

また、持病の方がお香やアロマなどを使用される場合は、医師に相談してから選ぶといいでしょう。

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